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2006年10月 アーカイブ

2006年10月06日

Macは仕事で使えるか

クリエイティブ系の職種には今でも強い人気があるMac。
まだWindows95も出てなかった頃に、使いやすいソフトでプロ業界を席巻したという経緯があったために、そこからの互換性を重視して現在でもMacを使い続けている、というのが理由としては多いようだ。

一方、ビジネス系ではMacはあまり見かけることがない立場になってしまっている。
しかし、私はあえてMacで仕事ができたらいいなと、色々検討しているのだ(少しでも楽しく仕事したいからね)。

具体的な取り組みについてはまた後ほど。

2006年10月10日

Macは仕事で使えるか その2

 Macも当然コンピュータだから、ほとんどの部分で問題なく仕事につかえる。
 メールやホームページで調べものをしたり、ホームページを作ったり、紙ベースの申請書の作成といったところは、すべてMacで大丈夫。

 しかし、シェアの偏りには勝てず、どうしてもWindowsを使わなければならない場面が出てきてしまう。
 たとえば、電子定款認証においては、PDF書類に電子署名をしなければならないのだが、この電子署名のためのソフトはWindows専用なのでMacだけでは電子定款認証に対応することができない。
(いままでの定款は、ただの紙書類なのでMacで作成し、プリントアウトすればそれでOKなのだけど・・)

さて、そこでWindowsをどうしても使わなくてはならない業務をどのようにカバーするか、というところが問題となってくるが、これには大きく分けて3つの方法がある。

(1)専用Windowsマシンを買う
 まあ真っ当な方法。しかし、あまりやりたくない方法でもある。MacとWindowsマシン両方を持ち歩くわけにはいかないし、データ共有の点でも問題がある。
(2)PCエミュレータを使用する
 PCエミュレータとは、MacOSの中でWindowsマシンの環境を再現するソフトのことで、これがあればMacのソフトとWindowsのソフトを両方同時に使える。
(3)MacマシンでWindowsを動かす
 2とどう違うのかと言われそうだが、現在のMac(というパソコン本体)は、MacOS(というOS)とWindows(もちろんOSのこと)のどちらでも使用できる。
 そこで、手持ちのMacBook ProにWindowsをインストールして正真正銘のWindowsマシンとして使うことができてしまうのだ。

 私は主に現在(2)の方法で仕事環境を統一している。それぞれどのような利点や欠点があるのか、というところはまた後ほど。

2006年10月14日

Macは仕事で使えるか その3

 前回は、どうしてもMacでカバーできないところをどのように補うかということで、(イ)PCエミュレータと(ロ)Windowsブート の二点を紹介した。
 今回は、(イ)を具体的に説明したい。

 PCエミュレータとは、Macの中で一つのソフトとして、Windowsマシンの動作をまねするソフトのことで実は結構古い歴史のあるジャンルのソフトである。
 例えば1997年頃にSoftWindowsというものが発売され、後にVirturalPCが発売された。この頃はMacがPowerPCを採用した直後あたりで、今から考えればCPUのパワーは圧倒的に足りないはずなのだけど、その頃はWindowsPCだって486だったりPentium/133Mhzだったりなのだから、まあ問題なかったのかもしれない。
 残念ながら、この頃はあまりWindowsを使う用事もなかったので(あと、かなり価格が高かったような記憶もあり)触ったことはなかったが、当時の雑誌記事などでは悪くない速度で動いていたとのことだ。

 ただ、このエミュレータは、まったく違うCPUで動くはずのWindowsPC本体を再現するため、Pentium(Windows)からPowerPC(Macintosh)への同時通訳というべき処理が常に必要となっていた。そのため、動作速度はあまり速くなかった。
 実際、私も最後のバージョンとなったVirturalPC 7を購入し、iMacG5上でWindowsXPを使ってみたが、画面上のボタンを押して反応が返ってくるのが2秒後、といったことはザラだった。後にWindows2000をインストールするようになり、そちらはそれなりに実用的に動いたが、それでもスローモーションがかった動きになっており、常用できる速度ではなかった。
 そのため、Macの画面でWindowsが動いていることだけでなんとなく面白いというホビー要素、もしくはホームページ作成のときにWindowsのInternetExplorerでどのように表示されるかという確認のためというくらいでしか使っていなかった。

 しかし、このような状況はMacがインテルプロセッサ(Pentiumと同系統のCPU)を採用することになってガラッとかわってしまったのだ。

2006年10月18日

Macは仕事で使えるか その4

前回は、PowerPCを使っていた頃のMacにおけるPCエミュレータの状況について述べた。これはだいたい97年頃〜2005年頃にあたる。

2006年1月、記念すべきインテルCPU採用の初めてのMac、iMacが発売された。
CPUが異なるのであれば、たとえ同じMacOSであっても基本的にはソフトの互換性はない。そこで何らかの混乱が起こるのではないかと思われたが、用意周到なAppleは一般ユーザーには意識させない形で互換性の確保に成功していた(Rosettaテクノロジーと称されている)。
現時点ではIntelへの切替えからもう一年近くたっているが、CPUの変更という一大事がそれほどの混乱なく済んでしまったことはAppleの戦略勝ちだといえるだろう。

もっとも、Macは95年頃に68000系CPUからPowerPCへの変更という、今回と同じような経験を混乱なく経ているので個人的には今回もあまり心配はしていなかった。(その時は「68kエミュレーション」という技術を使っていた)

脱線した。それはともかく。

インテルCPUへの変更によって、PCエミュレータの状況は変わった。
前述のRosettaテクノロジーを使っても、VirtualPCは動作しなかったため、インテルプロセッサを使ったMacでPCエミュレータを使えない状況がしばらく続いた。
そこに、突然現れたParallels(パラレルズ)というソフト。このParallelsのパフォーマンスは目を見張るものだった。
MacとWindowsが同時に動き、かつそのWindowsの動作速度も実際のウインドウズパソコンにも引けを取らない。しかも、MacとWindows間のファイル共有も簡単。
このParallelsの登場によって、PCエミュレータの実用性は一気にあがったのである。

2006年10月24日

Macは仕事で使えるか その5

 文字ばかりのエントリーが続いている。
 ここらで画像を交えてみたい。

 普通の人なら、PCエミュレータといってもあまりピンとこないかもしれない。そこで、どんなものかまずみてもらおう。
 こういうものである。
screenshot1.png

 小さくてよく見えないかもしれないが、Macの一つのウインドウのなかで、Windowsの画面が再現されている。InternetExplorerはもちろん、Windows用ソフトは何でも(例外あり)動く。
 普段はMacで仕事をして、Windowsが必要な場面になったらサッとこのParallelsを起動すれば、あとはWindowsパソコンを使うのと同じように作業できる。結果をまたMacに持って帰ってきてMacで作業を続けるという具合。
 MacのソフトとParallels内のWindowsソフトの間でのコピー&ペーストも自由自在。MacとWindows間でファイル自体もやり取りできるので本当に便利だ。

 もっとも、このParallels、VirtualPCに一つ及ばない点がOSをまたいだファイルのドラッグ&ドロップができないところ。MacからWindowsへファイルを渡そうとすれば、Mac側から専用のフォルダに入れて、それをWindows側で取り出すといったことが必要になる。VirtualPCなら、WindowsのデスクトップからMacのデスクトップへファイルをドラッグ&ドロップ!ということも簡単にできていたので、ぜひこれができるようになってもらいたいと思っている。

 Macでできない仕事をWindowsで補うというのは、具体的には以下のようなもの。
 電子定款認証に必要なソフトウェア、電子申請ができるウェブサイト、カード式の電子証明書(公的個人認証)、建設業許可申請のためのソフトウェア(これは手書きでもいいんだけど、少々しんどい)・・等々

 ・・・これから発展しそうな分野がもれなくMac非対応になっている。行政には強く対応を求めたい。
 だいたい、こういう行政機関のやる仕事で特定のパソコンがないと利用できないというのはどうだろう。これでは名古屋市役所の駐車場にはトヨタ車しか停めてはいけないというようなものだ(違うか)。
 現在の多くの電子申請ウェブサイトでは、「Java」が使われている。このJavaは、もともと一つのプログラムがあらゆる環境(OS)で動作するように、という理念で作られたもの。なのに、Javaで作られた申請プログラムはWindowsでしか動かない。これでは何のためにJavaを使っているのか、と言われても仕方ないのではなかろうか。

 まあ、気を取り直して。
 とりあえず、紙ベースの申請についてはMacで何の問題もない。幸か不幸か、いまのところ電子申請が急激に普及するという見通しもない。
 余談だが、Mac対応が公式に発表されている珍しい(笑)サイトをあげておこう。インターネット経由で登記情報を見ることのできる「インターネット登記情報提供サービス」というところ。本来Javaを使うのであれば他のサイトもこうあってほしいところだ。

2006年10月26日

Macは仕事で使えるか その6

 さて、前回Parallelsを使ってWindowsを動かしたときに「Windows用のソフトもほとんど動く(例外あり)」と書いた。

 少し仕事からは離れるが、どんな例外があるのかを紹介しよう。

 まず、ゲームソフトについては動かないものが多い。
 古くは「ラグナロク」から「FinalFantasy11」、いまCMでやっている「テイルズウイーバー」まで枚挙に暇がない。
 驚異の速度を実現しているParallelsにおいても、やはりエミュレーションによってPCの環境を再現していることには変わりない。この再現された環境が3Dアクセラレーションをサポートしておらず、上のようなゲームを起動しようとしてもエラーが出て動作しない。
error.png
 もっとも、これは仕事には関係ないので、それほど大きな問題ではない(ということにしておこう)。

 また、外付けのハードウェアについては動かないものがいくつかある。
 最近、公的個人認証のためにいわゆる住基カードが発行されているが、これに埋め込まれる電子証明書を読み取るためにはICカードリーダーというものをUSBでつける必要がある。
 私が持っているのは、アテナ スマートカートソリューションズ社のASEDrive IIIeというものなのだが、これを刺しているとParallelsを起動したときに、「USBデバイスをMac側から切り離せませんでした」というようなエラーが出て、案の定Windows内でも認識されない。
 一方、Felicaリーダ「Pasori(パソリ)」は問題なく動作した。
 ASEDrive IIIeはMacにも対応しているため、却ってParallelsでエラーが出てしまうのだろうか。他のICカードリーダも機会があれば試してみたい(ないと思うが)。
 USBメモリやハードディスク、プリンタ等の一般的なUSB機器は問題なく動くので不便を感じない人が多いだろうが、私としては非常に惜しいところである。

 他、Firewire機器は全く動かなかったり(これは動かないのが仕様である)、DVDの書き込みができなかったり(これも仕様)と、色々まだ実機とは異なるところも多いが、時間が解決して・・くれるのだろうか。(ちなみに、VirtualPCにもこの2つの問題があり、8年の時間をかけても解決はしないまま開発中止になってしまった)

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