各種メディアでも既に報じられているところであるが、つい6時間ほど前に行われたアップル社長のSteve Jobsによる基調講演においていくつかの新製品が発表された。
列挙すると、iPhone、Apple TV、新しいAirMac Extremeの3つとなる。一般的にはiPhoneの方が大きな話題になるのだろうが、私的に注目度が高いのがApple TV(以前はiTVと仮称されていた)だ。
Apple TVは、いわゆるネットワークメディアプレーヤーだ。この手の製品はわりと昔から細々と売られてはいたがあまりヒットはしていない。それでもマニアの間では楽しめる機械として普及している。
日本では、Syabas系と通称される、HTTPとHTMLでメニュー画面を表示したりストリーミングをしたりするタイプのメディアプレーヤーが有名だ。たとえば、IODataのLinkPlayerシリーズとか、BuffaloのLinkTheaterシリーズなど。

で、これらとAppleTVはどのあたりが異なるのか。
まず第一にあげられるのは、Appleらしいインターフェイスの洗練度だ。
こちらでもみてもらうとわかるだろうが、おおむねFrontRowのインターフェイスを基にしているらしい。スムーズな画面切り替えと美しい文字表示は、Syabas系プレーヤーにはなかったものだ。
あと、私的になるほど〜と思ったのが、AppleTVに40GBのハードディスクを内蔵している点。
Syabas系プレーヤーにはHDDが入っておらず、動画を再生するためにはデータの送信元となるパソコンが常に起動している必要がある。私もSyabas系プレーヤーを使っていて、まあそんなものかと気にもしていなかったのだが、面倒に思うこともあるだろう。
一方、AppleTVでは内蔵のハードディスクに動画ファイルをコピーすることができ(というか、iTunes上でiPodに曲を入れるようにドラッグ&ドロップでプレイリストを作り、それをAppleTVと同期させる)、この中に入っているファイルを再生する限りはパソコンを起動していなくてもいい。リビングでパソコンのことを気にせずに気軽に動画を楽しむための合理的な機能だと思う。
また、いままでのメディアプレーヤーと同じようにパソコンを立ち上げておいてストリーミングで直接動画ファイルを送ることもできるそうだから、使用できる方法の幅が広がったといえるだろう。
ワイドテレビが必要とされている点は私的にはマイナス(薄型TVをもってないので)だけど、これはまあ時代だからやむを得ないか。
あと、再生可能ファイルの種類がVideo iPodに準ずるH.264とMPEG-4のみに限られるところもマイナス。すくなくともMac単体でTV放送→AppleTVで再生可能なファイルにハードウェアで変換できるような方法はないことになる。
(もっとも、最近のMac用TVチューナーにはほどんど、ハードウェアでのDVやMPEG2録画→ソフトウェアでH264等への変換、を自動でやってくれる機能がついているので、変換に少々時間がかかることを除けば気にならないのかもしれない。なお、WindowsにはH.264で直接録画できるチューナーが存在する。これとか)
今までSyabas系プレーヤーを使ってきて、それで再生するためのファイル資産が蓄積されている私のような状況の人からすれば、Divx+aviあたりには対応してほしかったな〜と思うところ。まあ、MacBookProなら動画変換も速いからもう一回変換しなおしてもいいんだけど。
iPhoneについてはまた後日。